この文書「Guidelines for Navigable Audio Only EPUB 3 Publications」(最終編集日2014年7月22日版)は、DAISY Consortium の "Guidelines for Navigable Audio Only EPUB 3 Publications "の日本語訳です。この日本語訳は、kzakzaが個人的に訳したものであり、あくまで参考情報です。DAISY Consortiumの公式な日本語訳ではありません。翻訳・解釈に誤りがある可能性があります。原文の最新版 が存在する可能性があります。

日本語訳更新日:
2014-08-20
日本語訳公開日:
2014-08-20
翻訳者:
kzakza

ナビゲート可能な音声のみのEPUB 3出版物のためのガイドライン(Guidelines for Navigable Audio Only EPUB 3 Publications)

edited by Avneesh Singh, integrating comments of George Kerscher, Romain Deltour & members of TIES production subgroup
最後の編集日:2014年7月22日

はじめに

この文書は、ナビゲート可能(Navigable)な音声のみのEPUB 3出版物製作のためのガイドラインを提供するものである。この文書の目的は、主に音声で構成され、セクション、ページ、その他スキップ可能な構造を備えたナビゲート可能なEPUB3出版物の製作とレンダリングのための、オーディオブック製作センター、製作ツールの開発者及びリーディングシステム開発者を対象とした手引きを提供することである。

背景

このガイドラインは、以下で入手可能なEPUB 3.01の仕様に基づいている。
http://www.idpf.org/epub/301/spec/epub-overview.html
及び
http://www.idpf.org/epub/301/spec/epub-mediaoverlays.html

想定される利用

  1. DAISYコンソーシアムの中で、何十万タイトルの出版物がのDAISY 2.02またはDAISY 3規格に準拠して、ナビゲーションを付されて音声のみで製作された。時間の経過とともに、これらは本仕様に変換されることが期待される。
  2. これらのガイドラインとEPUB 3.01に準拠したオーディオブックを商用のオーディオブック業界が将来、製作するときにこのガイドラインのセットを有用と見なすかもしれない。配布のためのシングルシングルファイルとEPUB リーディングシステムにおける幅広いサポートは、商用のオーディオブック業界にとってこれらのガイドラインを非常に魅力に感じさせるかもしれない。

DAISY仕様に対応する制御の流れ

機能的には、EPUB 3.0.1 Media Overlaysの仕様は、DAISY仕様にやや似ている。両方の仕様では、テキストと音声の同期がSMILファイルによって達成される。SMILファイルはEPUB 3では、Media Overlays文書と呼ばれている。
しかし、この両者には、多少の違いもある。EPUB 3 Media Overlays における制御のフローがDAISYにおけるそれと若干異なるのである。DAISYの仕様と異なり、EPUB3ではNavigation DocumentがSMILファイルを直接参照しない。代わりに、Navigation Document はContent Documentを参照する。 Content Documentはは対応するSMILファイルに関連付けられている。そのため、EPUB 3での同期されたメディアの制御はContent Documentを経由する。

ガイドライン

1. ファイルセットの構造

  1. ナビゲート可能(Navigable)な音声のみの出版物は循環参照を防ぐために、Navigation DocumentとContent Documentを分割して格納しなければならない(MUST)。
  2. より小さなサイズの複数のSMILファイルによる構成を確保するため、複数のContent Documentが推奨される(RECOMMENDED)。SMILファイルのサイズが小さいことは、処理能力の低いリーディングシステムには不可欠なことである。
  3. Content Documentと対応するSMILファイルの推奨粒度は、各見出しごとに1つのContent Documentである。

2. ナビゲーション&スキップ可能な構造

2.1. ページ

  1. 出版物がページを持っている場合、Navigation Documentは1つのページリストを持たなければならない(MUST)。そして、そのページリストはContent Document内の改ページマークアップを参照しなければならない(MUST)。 EPUB:type=”page-list” はページリストを格納するnav要素で使用されなければならない(MUST)。

2.2. スキップ可能な注釈

  1. 出版物がfootnoteのようなスキップ可能な構造を持っている場合、Navigation Document はContent Documents内のスキップ可能な構造への参照のリストを格納したnav要素を持ってもよい(MAY)。EPUB:type=”footnotes”はfootnoteへの参照を持ったnav要素で使用されなければならない(MUST)。 一方、EPUB:type=”landmarks” はrearnotes、notes、helpなどに使用してもよい(MAY)。 footnoteのための多くて1つのnav要素とlandmarkのための多くて1つのnav要素がなくてはならない(MUST)。
    重要な注意事項: rearnoteやnoteなどのようなスキップ可能な構造のコレクションのためのEPUB:typeの属性の値は、まだ明示的に定義されていない。将来的に EDUPUB Profileによってサポートされるだろう。http://www.idpf.org/epub/profiles/edu/EDUPUBContentModel/ContentModel.html にあるEDUPUB profileを注視してほしい。
  2. Content Document内のスキップ可能な構造は、スキップ可能な要素によって表現されなければならない(MUST)。それらの要素は、例えば、 <aside id="s1" epub:type="sidebar"><p>sidebar-1</p></aside>のように、スキップ可能な構造を表現するためのテキストを格納するべきである(SHOULD)。
  3. スキップ可能な構造を表現するSMILの要素はContent Document 内のスキップ可能な要素を参照しなければならない(MUST)。一方で、スキップ可能な構造に続くSMILの要素は、Content Document内のスキップ可能な要素の下にあるプレースフォルダ(訳者注: プレスホルダ(place holder)の誤り?)を参照するべきである(SHOULD)。プレースフォルダ(訳者注: プレスホルダ(place holder)の誤り?)は、divまたはpのようなHTML 5の要素に配置されたテキストでもよい(MAY)。
    例 <p id=”text1”>Main content continues</p>

3. Media Overlays の Content Documentへの参照

Media Overlaysはテキストと音声の同期のために設計されているが、音声のみのEPUB3出版物では、テキストのイベントが音声と比較して少なく、Content Documentは見出しとページのテキストを主に格納している。一部分のテキストと音声を同期させるための推奨される(RECOMMENDED)アプローチは次のとおりである。

  1. テキストとの関連付けされていないSMILのイベントは、SMILイベントの前にある見出しかページのようなテキストコンテンツに対応するContent Documentの要素を参照するべきである(SHOULD)。このアプローチは、音声イベントが大量にあり、かつ高い正確さが期待できない娯楽用朗読図書により適している。
  2. テキストとの関連付けがされていないSMILイベントは、各SMILドキュメントがユニークなテキストフラグメントを参照するように、Content Document内のダミーテキストを参照するべきである(SHOULD)。ブックマークのような機能が正確に機能するため、このアプローチは教科書により適している。

4.メタデータ

  1. EPUB 3.0.1仕様は、音声のみの出版物に固有のメタデータを持っていない。適切なメタデータがEPUB 3.xの仕様に組み込まれるまでは、Media Overlays のメタデータを使用しなければならない(MUST)。
    重要な注意事項:ガイドラインワーキンググループは、ナビゲート可能(Navigable)な音声のみ出版物を識別するためのメタデータが配信システムにとって重要であると認識している。これは、将来の仕様で組み込まれるだろう。

5. 視覚的レンダリング

  1. Content Documentの視覚的レンダリングは、主にリーデディングシステムによって制御される。
    製作センターが意図的にリーディングシステムの視覚的レンダリングの振る舞いに制約を課すことを望む場合、製作側でContent Documentを隠すことは任意である(OPTIONAL)

適合性宣言

この文書で利用されているキーワード"MUST"、"MUST NOT"、"REQUIRED"、 "SHALL"、 "SHALL NOT"、"SHOULD"、"SHOULD NOT"、 "RECOMMENDED"、 “MAY"及び"OPTIONAL"はRFC 2119で規定されている通りに解釈されることとする。
https://www.ietf.org/rfc/rfc2119.txt